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2009年5月 8日 (金)

祝! アッテンボローさん83歳

今日はデイヴィッド・アッテンボローの83歳の誕生日です。3年前にこのブログを立ち上げたときから、毎年、祝福してきました。

去年、アッテンボローさんは爬虫類と両生類の番組であるLife in Cold Bloodを完成させたあと、チャールズ・ダーウィンの番組製作に取り掛かりました。今年はダーウィン生誕200周年で、その著書「種の起源」出版150周年にあたる年なので、それを目標とされたようです。そして、その番組は完成しました。

Charles Darwin and the Tree of Life

Amazon.co.ukでも既に販売されています。

他にも、以下の2シリーズが購入可能です。

David Attenborough's Life on Land

Nature's Great Events

ところでこちらによると、アッテンボローさんはLife in Cold Bloodを完成させたあと、インタヴューにて主要なシリーズは終了したと答えたそうですが、魚類および水生無脊椎動物の番組が残っているではありませんか。ぼくとしては、The Life of FishesおよびLife in the Underwaterという番組を作ってほしいところです。さすがにアッテンボローさんも80代だから、昔のようにアクアラングを装着して、海底で解説というのは無理かもしれませんが、ぼくが期待したいのは、彼の脚本です。彼が担当した番組の脚本は、ナレーションをしているだけの番組とは一味違う内容です。これはぼくがアッテンボロー歴24年だからこそ言えます。

こうなったら、英語で企画書を作成し、BBC宛てにダメもとで送ってみようかと思っています。ただ単に「作ってほしい」と主張するのではなく、アッテンボローさんのみならず、BBCのスタッフを納得させるべく、構想を練ってみるつもりです。

2009年2月22日 (日)

剣をかざしたスーパーフィッシュ!

本日のNHKの「ダーウィンが来た」はカジキ特集でした。この番組は、映像は良質ではあるものの、ナレーションが嫌いなので、あまり見てはいません。というのも、明らかに低年齢層への受けを狙ったことが見え見えで、聞いていて不愉快になるし、低年齢層の視聴者でも、本当に動物が好きな子どもだったら、却って傷つくのではないかと思えるのですが(少なくとも、小・中学生時代のぼくだったら、怒りを覚えるはずです)、まあ現在のぼくなら、DVDでアッテンボロー三昧の生活を送っているので、NHKの番組を見なくても、別に困らないわけです。よって、普段は特に見ることはないのですが、今回はカジキが登場するので、見ることにしました。といっても、「剣をかざしたスーパーフィッシュ!」なるタイトルにはひきましたが。

さて、肝心の内容ですが、予告編を見て、ある程度は見当がついたのですが、BBCの映像のパクリでした。具体的に言うと、The Blue Planet(2001)およびPlanet Earth(2006)で使用された映像が大半を占めていました。どちらもアッテンボローがナレーションをしている番組です。もちろん、日本でもNHKで放送されたことはありますし、ぼくもAmazon.co.ukからDVDを購入したので、いつでも鑑賞できるわけです。前者では、マカジキ数匹のマイワシ狩りとバショウカジキ単独のマアジ狩りが、後者では、バショウカジキの群れがマイワシを狩るシーンがあります。これらの映像がほとんどで、既に何度も見たものでした。

一方、初めて見る映像もありました。マカジキとアシカが同時に同じ小魚の群れを襲っているシーンと、繁殖期のシロカジキの雌です。また、バショウカジキの稚魚も登場していました(これはPlanet Earthでも見ましたが)。これらの映像も既に別の番組で使用されたかもしれませんが、今回見ることができなければ、完璧にBBC作品で既に見たものの再編集ばかりになっていたところです。

他に見どころとしては、カメラマンのリック・ローゼンタールが登場していたことです。上記のBBC作品でも彼は出演していましたが、世界中の海でカジキを追い求めているという熱血漢であることがよくわかりました。彼のおかげで、我々は家庭にいながら、カジキの迫力ある捕食シーンを楽しむことができるわけです。現在では、水族館でも外洋性のサメやマグロが展示されるようになりましたが、カジキだけはまず無理でしょうから。

バショウカジキは群れで狩りをする際、体に縞模様が現れます。これは、1匹ずつ小魚の群れに突入するわけですが、そのときに他の個体への警告の意味があります。複数で同時に突入すると、あの吻で他個体を串刺しにするなんてことにもなりかねませんからね。

ナレーションは松本アナウンサーでしたが、やはりアッテンボローのものが最高です。映像の質など、どう見てもイギリス的な雰囲気があり、日本語のナレーションには違和感がありました。

2009年1月31日 (土)

Life in the Freezer

本日、HPのアッテンボローのページLife in the Freezerをアップしました。最近、多忙なせいか、なかなかHPの更新ができずにいます。各種解説では真正ハヤブサ類のページを準備中ですが、こちらも遅々としています。

この番組は1993年に製作され、日本では1995年にNHKの「地球ロマン」で「氷のワンダーランド・南極」として放送されました。アッテンボローがプレゼンタ―を務め、ライフ・シリーズの一つという扱いですが、製作ティームは2001年製作のThe Blue Planetと同じメンバーが名を連ねています。そのためか、他のライフ・シリーズとは少し違う印象があります。

日本で放送されたとき、ぼくは大学生でした。当時、NHKで放送されていた動物番組は欠かさず録画しており、特にアッテンボローの番組は見逃せないものでした。にもかかわらず、初回放送は録画し損ねました。自宅で夕食を食べているときにTVで放送されたのですが、アッテンボローが画面に登場したときの悔しさは今でも忘れられません。その日の朝刊のTV欄に予告記事が出ていたのに、気づきませんでした。2回目放送以後は録画しましたが、再放送はされませんでした。後にVHS発売され、2001年に購入して雪辱を果たしました。2004年にネットユーザーとなって、Amazon.co.ukからDVDを入手しました。

1回の放送時間が30分と短いのですが、NHKではさらに短縮し、25分でした。これが扱われた「地球ロマン」は子ども向けのものが多く、この番組のナレーションも低年齢層を対象にしたという感じでした。ただし、後にNHKで放送された「地球ふしぎ大自然」や現在放送されている「ダーウィンが来た」と異なり、変に低俗化された、まともな視聴者なら不快感を感じるようなものではありませんでした。子ども向け番組としては理想的なものであったと確信しています。NHKの製作スタッフは勘違いしているようですが、子どもへの受けを狙うあまり、まともに見ていられないような不愉快なナレーションが多いです。ぼくのような人間はアッテンボローのDVDがあるので、NHKがいくら低俗番組を放送したからといって、別に困りませんし、一般の大人なら、「何だ、子ども番組か」とそっぽを向いていられますが、本当に動物が好きな子どもなら、低俗化されたナレーションを聞いて却って傷つくのではないでしょうか。小・中学生時代のぼくが見たらそう思うはずです。

この番組には、ヒョウアザラシがアデリーペンギンの雛を捕らえてねぶりまわすシーンがあります。そして、食べ残しは海底に沈んで、他の小動物の餌となります。このシーンはグロいです。NHKでは省略されていましたが、さすがに子どもに見せるのには刺激が強すぎたからなのでしょう。

2008年12月27日 (土)

Tiger‐Spy in the Jungle

本日、Amazon.co.ukに注文していたBBC製作のTiger‐Spy in the Jungleが届きました。本体7.81ポンド+送料4.09ポンド=合計11.39ポンドでした。いつもDVDを購入するときには複数まとめることが多いのですが、最近は懐が寒い、というか他にも買いたいものがあったので、今回は一つだけにしました。

この番組はイギリスでは今年になって放送された作品で、アッテンボローがナレーションを担当しています。インドにおけるトラの生態を3回に分けて紹介したものですが、訓練されたアジアゾウの鼻にカメラを持たせて、トラの行動を追うという方法で撮影されています。主にトラの母親の子育てに密着しています。

トラの他にもさまざまな動物が登場します。トラの獲物となるサンバーやアクシスジカ、イノシシ、ハヌマンラングール、アカゲザル、さらにヒョウ、ジャッカル、ドール、ナマケグマなどです。カワリクマタカやカンムリワシなどの猛禽もいました。

水飲み場にカメラを設置し、水を飲みに来る動物たちを間近で捉えたりもしました。弱い動物たちは外敵に狙われる恐れもあるので、おどおどしている様子がわかりました。カワリクマタカとカンムリワシは水場をめぐってサルの群れと争っていましたが、サルのほうが数が多いため、分が悪かったようです。両者ともeagleと呼ばれているものの、ワシ類としては小型だから仕方ありません。

ドールは大群をなすとトラをも脅かすと言われていますが、今ではそれほど大きな群れ(パック)は見られなくなりました。ドールそのものは貧弱な体格で、これが群れではトラに匹敵する力を発揮するとは少し信じられません。

ヒョウがトラに追われて樹上に避難するシーンもありました。トラも木に登りかけましたが、体が大きいせいか、うまく登れずに諦めました。ヒョウは木の高いところの枝でトラが去るのを辛抱強く待ってから逃げました。

BGMはインド風の音楽で、雰囲気が出ていました。但し、それのみだったのでワンパターンではありましたが。

2008年8月20日 (水)

The Truth about Climate Change

一昨日、バイトを終えて帰宅すると、Amazon.co.ukに注文していたThe Truth about Climate ChangeおよびStory of the Battle of Waterlooが届いていました。前者が8.49ポンド、後者が7.91ポンド、送料9.47ポンド、合計25.87ポンドでした。今日は前者について書きます。

前者はアッテンボローの番組のDVDで、環境問題に取り組んだものです。内容は、

Are We Changing Planet Earth?

および

Can We Save Planet Earth?

の二部構成で、地球の環境問題に取り組んだものです。アッテンボローの代表作の一つであるThe Living PlanetのNew Worldでも人類による環境問題が取り上げられ、2000年にはこれを三部構成で特集したState of the Planetが製作されています。今回紹介する番組はPlanet Earthと同じく2006年にTV放送されたとのことですが、近年より深刻化する環境問題をクローズアップしています。

早速、観てみたのですが、英字幕がありませんでした。嘗て放送されたライフ三部作の映像も取り入れつつ、二酸化炭素の増加に伴い、北極の氷が溶け出して海面の水位が上昇するとか、熱帯雨林が砂漠化しつつあるなど、衝撃的な映像の連続でした。このままでは大変なことになると視聴者に警告を発しつつ、どうすればこの危機を乗り越えられるかを考えさせられる番組でした。

2008年5月29日 (木)

3億8000万年前「最古の母」

本日、讀賣新聞の朝刊の社会面に次のような記事が掲載されていました。表題は3億8000万年前「最古の母」、副題は古代魚化石 胎児とへその緒です。

3億8000万年前の古代魚の化石の体内に、胎児とへその緒が残っているのをオーストラリアの研究チームが発見し、29日発行の科学誌ネイチャーで発表した。この「母親」は体長25㌢・㍍で、オーストラリア西部の地層から発掘された。板皮(ばんび)類と呼ばれる絶滅した古代魚の新種で、人気テレビ番組でこの地層を紹介したイギリスの動物学者デビッド・アッテンボロー氏にちなみ、「マテルピスキス・アッテンボローイ」と命名された。

母体の中に、胎児やへその緒が見つかったことで、体内で子供を育ててから出産する胎生だったことが初めて裏付けられた。脊椎(せきつい)動物の胎児としては最古の記録となる。

北九州市立自然史・歴史博物館の藪本美孝・自然史課長(化石魚類)の話「卵生から胎生へという進化の流れを考える上で重要な発見だ」

この記事には、「マテルピスキス・アッテンボローイ」出産想像図(豪ビクトリア博物館提供)なるイラストが添えられていました。

記事中の“人気テレビ番組”とはLife on Earthのことと思われますが、アッテンボローさんの人徳というか、とにかく偉大な人物だと思いました。

余談ですが、いつも新聞記事を読んで思うのですが、生物の学名はカタカナではなく、アルファベットで表記してほしいものです。最も有名な学名といったら、Tyrannnosaurus rexですが、これとて仮名表記すると、「ティランノサウルス」、「チラノサウルス」、「タイラノサウルス」などと表記されるケースがあります。しかしながら、アルファベット表記のTyrannosaurusは絶対なのです。

2008年5月 8日 (木)

祝! アッテンボローさん82歳

今日はデイヴィッド・アッテンボローの82歳の誕生日です。このブログを立ち上げてまる2年になりますが、そもそもの目的はアッテンボローさんの80歳の誕生日を祝福するためだったりします。

そして、今年になって最新作であるLife in Cold Bloodが完成しましたが、こちらによると、アッテンボローさんは今年からダーウィンの番組を製作されるそうですが、ライフ・シリーズはこれで完結したようです。ぼくは残念に思っています。というのは、魚の番組を作ってほしかったからです。題名はThe Life of Fishesとなるのでしょうか。それとも水生無脊椎動物も加えてLife in the Underwaterとなるのかなと期待していたのです。アッテンボローさんも80代に入り、もう新たな番組製作は無理なのでしょうか。魚と水生動物はThe Blue Planetを楽しむという手もありますが、淡水魚は扱っていないし…。アッテンボローさんは熱帯魚愛好家でもあるので、ライフ・タッチでの番組を期待していたのです。本当に、魚と水生無脊椎動物の番組が完成すれば、ライフ・シリーズは完璧になるのですが、取材はBBCスタッフに任せて、アッテンボローさんは脚本とナレーションを担当するという形ではできないのかなと思っていたりもします。

ところで、アッテンボローファンの方には朗報です。BBCでは来月、次の3作品がリリースされます。

The Truth About Climate Change

Trek:Spy on the Wildbeest

Tiger:Spy in the Jungle

さて、本日のことですが、「にせはんちゃん」改め「くりちゃん」が家の中に入ってきました。どうも野良ネコたちは家の中が気になるようです。以前は「くろちゃん」も何度か入ってきました。最近では、一時期姿を消していた「はんちゃん」が再び現れるようになってきました。

本日、Amazon.co.jpのマーケットプレイスで注文していた古世界の住人が都内の古書店から届きました。著者の川崎悟司さんのサイトはよく見るのですが、Amazonでは酷評されていたのでどんな本か読んでみたかったからです。内容は、動物をパロディ化したものもあり、若かりしころのぼくが読んだら憤慨したと思います。動物が本当に好きな人はありのままの姿が知りたいわけであって、変にパロディ化すると憤りを覚える人もいるのでしょう。以前、猛禽類をパロディ化したファンタジーを読んだことがありますが、この手のものは著者の世界を読者に押し売りする形になりますので、世間に受け入れられるかどうかは難しいところです。ドゥーガル・ディクソンの新恐竜アフターマンは成功した作品ですが。

2008年2月27日 (水)

Life in Cold Blood

本日、デイヴィッド・アッテンボローの最新作であるLife in Cold BloodのDVDがAmazon.co.ukから届きました。本体14.45ポンド+送料3.58ポンド=合計18.03ポンドでした。

この番組は両生類と爬虫類の番組で、2005年の暮れから製作が始まりました。この年の12月に昆虫その他の小動物の番組Life in the Undergrowthが完成しましたが、当時79歳のアッテンボローさんはクリスマス過ぎに早くも次の番組製作に取り掛かりました。2006年5月8日、ガラパゴスで80歳の誕生日を迎えています。そして、2年と少しの歳月をかけて、この番組が完成しました。

内容は、以下の5話です。

Episode 1:The Cold Blooded Truth

Episode 2:Land Invaders - Amphibians

Episode 3:Dragons of the Dry - Lizards

Episode 4:Sophisticated Serpents - Snakes

Episode 5:Armoured Giants

実は、去年の12月12日の記事で、この本の書籍について取り上げましたが、その内容は6章だったので、番組も6話だと思っていましたが、カメとワニを同じシリーズに組み込むことによって、5話にまとまっていたわけです。アッテンボローさんの著書は番組内容とだいたい一致しているので、フェイントでした。

早速、第1話と第2話を見てみました。アッテンボローさんの番組には個性があり、それぞれタッチが微妙に異なるのですが、この番組のタッチは前作Life in the Undergrowthに似ており、BGMも似ていました。おそらく、同じ製作スタッフが係わっているのでしょう。

81歳のアッテンボローさんは年齢を感じさせないほど精力的にフィールドに出ていました。前作ではさすがにお年を召されたような印象がありましたが、今回の作品では却って若々しくなったようでした。

番組の質も驚くほどハイ・クォリティーでした。特に第2話の両生類特集は目を見張るものがありました。例えば、アフリカウシガエルの父親はオタマジャクシを育てるのですが、オタマジャクシのいる水溜まりが干上がりそうになると、近くの大きな池のつながるように運河を掘り、オタマジャクシを誘導していました。おそらく知能ではなく、本能のなせる技だと思いますが、とにかく驚異的でした。また、南米のヤドクガエルの一種は父親がオタマジャクシを背負って、ブロメリアの葉に溜まった水の中に移し、母親が未受精卵を産み、それがオタマジャクシの餌になります。このように、動物たちの生態がいかに面白いか、アッテンボローさんはそれをどうしたら視聴者に訴えられるか、実によく心得ていて、番組製作に活かしているのです。

番組の終わりにメイキングがありました。それによると、カエル類はツボカビ病に脅かされており、絶滅の恐れがある種が多くいます。パナマのゼテクガエルもその一種で、撮影が終わったあと、地元の研究者によってすべて保護され、病院に収容されました。

なお、本日はAmazon.co.jpに注文していたArt of Falconryも届きました。13世紀に神聖ローマ皇帝のフリードリッヒ2世の著した鷹狩りの本を後に英訳したもので、700ページ以上の大著です。いずれは鷹狩りについて調べるつもりなので、役に立つと思います。

[追記]この記事を書いたのは、2月27日ですが、下書き状態で放置していました。1月25日の記事に3月14日にやこさんからコメントをいただきましたが、イギリスでは番組放送よりも先にDVD発売されたようですね。 (3月20日、記)

2008年1月25日 (金)

Life on Earth(書籍)

本日、AbeBooksに注文していたデイヴィッド・アッテンボローのLife on Earthの原書がイギリスの古書店から届きました。原書は出版社によっていろいろな表紙がありますが、ぼくはアマガエルの写真の表紙がほしかったので、写真表示している書店の商品を選択しました。

本書はアッテンボローさんが1979年に製作したLife on Earthの書籍版で、日本でも「地球の生きものたち」として翻訳出版されています。訳書のほうは既に購入し、全ページに目を通した上で、ホームページの作成にも活用しています。まさにTV番組の解説のために書かれた書籍といっても過言ではなく、映像を見て、本を読み、それについて自分で文章を書くことで自らの血肉となるのを実感しました。アッテンボローさんは作品の内容に沿った書籍を多数執筆されていますが、邦訳されているのは本書を含めて5冊だけです。現在、アッテンボローさんの作品のDVDはAmazon.co.ukでほとんど入手可能ですから、それ以外の書籍も邦訳されることを願いたいものです。

Life on Earthではチーターがヌーを襲うシーンがあります。中3のとき、NHKの海外ドキュメンタリーにて「地球に生きる」として放送されていましたが、このシーンを見て驚愕したものです。それまではチーターはガゼルのような小動物しか捕食しないと思っていたからです。まさかヌーを襲うとは信じられませんでした。そして、書籍にもチーターがヌーの群れを追い立てている写真があります。ヌーも逃げるだけでなく、集団で協力して反撃すればチーターをやっつけられると思うのですが、そうはいかないようです。

2008年1月 2日 (水)

The Tribal Eye

昨日、元旦は日中から寝てしまいました。何しろ去年の暮れから昼夜がひっくり返り、夜行性になっているからです。そして深夜に目が覚め、活動を開始しました。夜明けごろ、玄関のところにAmazon.co.ukからの小包が届いているのに気づきました。The Tribal EyeThe Spy in the...のDVDでした。前者はアッテンボローが1975年に制作した部族を取材した番組で、後者は動物を特殊な角度で撮影したものをアッテンボローのナレーションで放送した番組です。

前者の内容は以下の通りです。

1.Behind the Mask

2.Crooked Beak of Heaven

3.The Sweat of the Sun

4.Kingdom of Bronze

5.Woven Gardens

6.Man Blong Custom

7.Across the Frontiers

その他、The Miracle of Bali(1969年製作)があります。

早速、Behind the Maskから見てみました。今から33年前の番組で、アッテンボロー歴23年のぼくにとっても未知の領域です。大学院で人類学を修めたアッテンボローさんが製作した番組で、西アフリカのドゴン族の集落を取材したものです。内容はよく掴めませんでした。今まで見慣れた動物番組とは少し異なっていました。ただ、当時49歳のアッテンボローさんの声はその後の番組とまったく同じだったのが驚きでした。この番組の解説をHPでアップするにはまだまだかかりそうです。

後者はゾウ、ライオン、クマの3シリーズです。アフリカゾウを見てみましたが、カメラをゾウの足もとに置くなど、かなり生々しい映像でした。しばしば画面に泥水がかぶさるので、凄まじかったです。この番組は単にナレーションをしているだけで、見慣れたアッテンボローシリーズとは違和感がありました。

2007年12月12日 (水)

Life in Cold Blood(書籍)

本日、Amazon.co.jpに注文していたデイヴィッド・アッテンボローの最新作Life in Cold Bloodの書籍が届きました。これはBBCで現在制作中の同名の爬虫類・両生類のTV番組と並行して書かれたものです。TV番組のほうは来年の春に完成する予定で、おそらくDVDが同時発売されるはずなので、楽しみにしています。そこで、まず一足先に書籍を購入し、内容について予習しておこうと思いました。

内容は以下の通りです。

1.Between Water and the Land (Salamanders, newts and frogs)

2.A Return to the Water (Tortoises, terrapins and turtles)

3.The Ancient Hunters (Crocodiles, alligators and gharials)

4.Dragons of the Dry (The lizards)

5.Leglessness (The snakes)

6.The Cold-blooded Truth (Another way of life)

実はぼくは両生類と爬虫類については小学生時代に齧った知識しかないのです。書籍などいろいろ出版されていますが、あまりにも種類が多いので、頭の中で整理できていないためです。でも、魅力的な動物であり、カエルやカメなどを飼育したことがあります。

どんな動物にも言えることですが、アッテンボローさんの手にかかると、たとえようもなくその魅力が最大限に引き出されます。哺乳類や鳥類はもちろんのこと、昆虫や植物など普段見過ごしている存在がこんなに魅力的だったのかと驚かされます。両生類や爬虫類の番組もそうであることを期待せずにはいられません。番組のDVDが発売されるまでに読了しなくてはと思います。

さて、このLife in Cold Bloodが完成したあと、アッテンボローさんがどうするか気になります。これを最後に引退してしまうのでしょうか。それとも、80代にしてさらに番組を制作するのでしょうか。後者であることを期待します。というのは、ライフ・シリーズであと一つ、残っている分野があります。魚と水生動物です。この番組は是非見てみたいものです。ぼくが熱帯魚愛好家で水産学部卒という個人的な理由もありますが、アッテンボローさん自身が熱帯魚愛好家だから、魚の番組を作らずして引退してしまうことはないと思うのです。さすがにアクアラングで水中解説というのは無理かもしれませんが、それなりの方法で取り組むことを願っています。

2007年8月31日 (金)

19年ぶりの映像

本日、Amazon.co.ukに注文していたThe First EdenのDVDが届きました。6月15日の記事でも触れましたが、デイヴィッド・アッテンボローの1987年の作品で、日本では翌1988年にNHKの海外ドキュメンタリーで、「地中海」として放送されました。地中海の歴史を、博物学、考古学、歴史学、生態学の四面から取り上げたものです。アッテンボローさんが単に生物のみならず、博識を持った人であることをよく示している作品だと思います。アッテンボローさんは作品の内容に沿った著作を執筆していますが、この作品の場合、図説 地中海物語―楽園の誕生として邦訳出版されています。作品がNHKで一度放送されただけで、著書が邦訳出版されたのも1998年と遅かったので、ほとんど注目されなかったようですが、番組のDVDが入手可能となった今、ガイドブックとして活用できるのではないかと思います。

内容は、以下の4話です。

1.The Making of the Garden 地中海の誕生とそこに棲む生物たち

2.The Gods Enslaved 古代の人類社会についてウシに焦点を当てて見る

3.The Wastes of War 中世の歴史についてウマに焦点を当てて見る

4.Strangers in the Garden スエズ運河開通以降の地中海世界

内容の解説については、いずれ(いつになるかわかりませんが)、ホームページで取り上げますので、興味がある方はご期待ください。

それで、今日中に4話すべて見てしまいました。19年ぶりの映像は懐かしいの一言に尽きます。近年になって制作された作品と比較すると、画質の古さを感じますが、アッテンボローさんの解説はやはりいつ見ても納得させられます。

アッテンボローさんの作品としては、The Tribal Eyeがありますが、未入手です。1976年の作品なので、アッテンボロー歴22年のぼくにとっても未知の領域です。今までに見た番組で一番古いのが、1979年制作のLife on Earthなので。人類学者としての面も見てみたいです。

2007年6月15日 (金)

The First Eden

デイヴィッド・アッテンボローといったら、日本でもファンは多いと思います。彼の作品としてはライフ・シリーズが有名ですし、The Blue PlanetやPlanet Earthのナレーターも知られています。しかし、今回紹介するThe First Edenの題名を聞いてもピンとくる人はあまり多くはいないと思います。というより、これを知っていたら、筋金入りのアッテンボローファンと言えるでしょう。

この番組は、1987年に制作され、日本では翌1988年にNHKの海外ドキュメンタリーで「地中海」として放送されました。4回シリーズの短い番組です。当時、高2だったぼくは、中学時代に見たThe Living Planetの影響ですっかりアッテンボローファンになっていたので、もちろん、楽しんで見ました。ただ、当時我が家にはヴィデオがなかったので、録画することはできませんでした。この番組についてもアッテンボローさんの著書があり、日本でも1998年に図説 地中海物語―楽園の誕生として出版されました。

2004年にネットユーザーになったぼくは、アッテンボローさんの作品のDVDを購入しまくったわけですが、この作品はDVD化されていなかったので、いずれ発売されるだろうとは思いつつも、やはりライフ・シリーズのような花形ではないから無理かな、と半ば諦めていました。Life in the Undergrowthはイギリスで放送されている最中からDVD発売されたし、Planet Earthもしかりです。人気作品はすぐに発売されるようです。

そして今朝、BBC Shopを何気なく見ていたら、このThe First Edenが8月6日にDVD発売されることを知りました。19年ぶりに夢が叶うことになります。待ち遠しいです! 他にもThe Tribal Eyeという作品が発売されるそうですが、こちらは今から31年前の1976年の作品で、アッテンボロー歴22年のぼくも未知の分野です。発売されたら併せて購入するつもりです。

内容についてはネタバレになりますが、地中海が誕生してから現在に至るまでを、博物学、考古学、歴史学、生態学で眺めたものです。ぼくが興味あるのは、古代オリエントやギリシア、ローマの時代から中世のヨーロッパやイスラム世界の関わりあいです。十字軍とイスラム勢力の抗争などの他、文化の交流なども取り上げています。アラブ世界では現在でも鷹狩りが行われており、ハヤブサを使ってウサギを狩るシーンがあります。それから、ガレー船の時代には造船のために木材を伐採しすぎたために、森林の面積が縮小し、近世以降の軍隊では騎兵隊が重視されるようになったと説明されています。一般に、世界史では中世までは騎兵(要するに封建騎士のことですね)が主力だが、火器の発展とともに歩兵に取って代わられたと教えていますが、実際は騎士の代わりに近代的な騎兵が誕生したわけです。近代騎兵の馬は中世騎士の馬のような大型種ではなく、イスラム世界の馬に近いものだというのも着目すべきでしょう。

いずれにせよ、この番組を制作されたアッテンボローさんは、生物学だけでなく、歴史や考古学的な立場から物事を捉えられる視野の広い人だと言えます。発売が待ち遠しいです。

2007年5月 8日 (火)

祝! アッテンボローさん81歳

早いもので、このブログを立ち上げて1年になります。そして今日はアッテンボローさんの81歳の誕生日です。

さて、今日は朝から暇だったので、このブログの閲覧者の検索ワードで検索してみました。まず、「ハゲワシの生態」というものがあったので、Googleで検索してみたところ、ハゲタカの生態-Yahoo!知恵袋がヒットしました。読んでみると、我がサイト各種解説コンドル類ハゲワシ類のアドレスが載っていました。しかも光栄なことに、あの巨大動物図鑑と並べられていました。

ついで、「アッテンボロー BBC」というものもあり、これでも検索してみました。すると、NATROMの日記というブログがヒットし、アッテンボローさんの「地球に生きる」という番組についての記事があったのですが、またしても光栄なことに、アッテンボローLife on Earthを参考にした、ということでした。

そんなとき、母から電話があり、妹が2人目の男の子を出産したと言ってきました。偶然にもアッテンボローさんと同じ日でした。さらに偶然なことに、アッテンボローさんは今日、81歳であり、ぼくは1週間後に36歳になるわけです。甥っ子はアッテンボローさんともぼくとも9の倍数の年に生まれたわけです。ぼくがあと1週間早く生まれれば良かったのですが、こればかりはどうしようもありません。

2007年1月31日 (水)

男の鑑

よく、性犯罪者のことを「狼」に例えたりしますが、これはオオカミにとって大変に失礼な表現です。オオカミという動物は人間などよりもよっぽど厳格な性のモラルを守っています。

オオカミの社会は、複数の雄と雌で構成されていますが、雄と雌にはそれぞれ順位があり、最上位の雄がα雄、最上位の雌がα雌と呼ばれています。もし、このα個体に何らかのことが起きれば、より下位の個体がαに昇格します。そして、α雄とα雌の間でしか交尾は許されていません。もし、他の個体が好き勝手に交尾していまえば、子どもがたくさん生まれてしまい、群れで養っていくことはできないからです。ライオンの群れは、血縁関係にある雌グループ(プライド)と、やはり血縁関係にある雄グループ(コアリション)で構成されていますが、彼らには順位がないので、交尾も自由に行なわれています。そのため子どももたくさん生まれますが、かなりの幼獣が生後まもなく餓死してしまうことも多いようです。したがって、オオカミのような動物を性犯罪者になぞらえるのがまったくもって見当違いなのです。そもそもこういうことに動物の名を引き出しに出すのは許し難いのですが、敢えて言うなら、ゾウアザラシのほうがふさわしいでしょう。

ところで、アッテンボローのThe Life of Mammalsという番組があります。日本では2003年にNHKで「ほ乳類・大自然の物語」として放送されました。10回シリーズですが、そのうち第4章がMeet Eatersで肉食獣です。イヌ科やネコ科などの食肉類が紹介されています。ただし、食肉類でも雑食性のものは扱われていません。この回に、オオカミも登場するのですが、アッテンボローが遠吠えしてオオカミと交信したりもします。そして、非常に感動的なシーンもありました。オオカミのエルク狩りです。

ここでは、冬季、雪の降る中でオオカミの群れがエルク(アメリカアカシカ)の群れを追い立てています。エルクの群れは、血縁関係にある2頭の雄が多数の雌を抱える、つまりハーレムとなっているのですが、この2頭の雄が雌たちを逃がすため、自ら囮の役を買って出るのです。彼らは体力に自信があるのか、慌てふためいて逃げている様子はありませんでした。オオカミも少し追いかけましたが、諦めてしまいました。そもそもエルクは北米ではムースに次ぐ巨鹿で、彼らと並ぶとオオカミが子イヌみたいに見えます。いずれにせよ、この雄エルクには感動しました。彼らこそ男の鑑です。男性として実感しました。

人間界でも、古代中国の皇帝やイスラム教国のスルタンなど、ハーレムをつくるやつらがいますが、こいつらにとって女性とは性欲の対象か子どもを産む道具であって、奴隷みたいなものです。こいつらの中に、女性を守るために自分自身を犠牲にしようなんていうやつは存在しないでしょう。

オオカミの群れは結局、雌エルクの群れを追いかけ、落伍した雌が犠牲になりました。それでも1頭だけでは力不足で、3頭がかりでやっと倒しました。同サイズのネコ科なら1頭で充分のようですが。残った雌エルクたちは安全を確認して去っていきました。

2007年1月28日 (日)

生きものたちの地球

デイヴィッド・アッテンボローの作品はいろいろありますが、ぼくが一番好きなものはThe Living Planetです。これについては去年の10月28日の記事で述べましたが、アッテンボローさんの存在を最初に知るきっかけとなったばかりでなく、それまでの動物観、いや自然観を一変させた革命的な作品だったからです。

さて、アッテンボローさんはその後もさまざまな作品を制作してきました。その中で、日本では、Life in the FreezerThe Private Life of PlantsThe Life of BirdsがVHSで発売されました(The Life of Birdsは最近、DVD発売されました)。しかし、上記のThe Living Planetを含めたライフ三部作は未発売です。ネットで検索しても、あまり話題になっていないようです。しかしながら、ライフ三部作を語ることなくしてアッテンボローを語るなかれ、と言いたくなるほどの名作です。中でもThe Living Planetは中学時代にNHKで「生きものたちの地球」として放送されましたが、当時の我が家にはヴィデオデッキがなかったために録画できず、そのため、ずっと見たい見たいと思いつつ、いたずらに年月が過ぎて行きました。1990年にアッテンボローさんの著書生きものたちの地球を購入しましたが、まえがきで触れられているように、本と映像が補い合ってものになる、という効果が半減してしまっているのです。

1993年、浪人生だったぼくはNHKに手紙を出し、「生きものたちの地球」をヴィデオ発売してほしいと書きました。ハガキがきて、以下のような返答でした。

「生きものたちの地球」をもう一度、ご覧になりたいとのご要望、大変有難く存じます。折角のお申し出ではございますが、現在のところ同番組をビデオとして販売する予定はございません。ご意向に添うことができず誠に申し訳ございませんが、何とぞご了承のほどお願い申し上げます。

もちろん、ぼくは失望しましたが、これほどの名作なのだから、いつかはきっと実現すると信じて、受験に向き合いました。そして、学生時代にNHKソフトウェアのカタログを送ってもらい、どのような作品がヴィデオ発売されているかチェックしていました。それでも商品化されていないので、学生生活最後の年である1999年にNHKに、なぜ、アッテンボローの作品はヴィデオ発売されないのか、納得できるように説明してほしいと問い合わせました。返答は以下のようなものでした。

日頃より当社の業務に関してご厚情を賜り誠にありがとうございます。

さて今回お問い合せいただきました「アッテンボローのドキュメンタリー番組」のビデオ販売についてお答えさせていただきます。

商品化に関しましては、残念ですが現在のところ予定はございません。この放送番組は現地の権利者(社)から、テレビで放送するためだけに権利(放送権といいます)を購入しています。ですから当社で番組を商品化する場合は、現地の権利者と交渉の上、商品化の了解を取り、印税等の契約もやり直した上、はじめて発行の運びとなっております。

特に、アッテンボローのように世界的にも評価が高く、映像も貴重なドキュメンタリーはこの商品化権がかなり高額となり、しかも単発ではなくシリーズでの権利購入になるため、莫大な金額になってしまいます。一概には言えませんが多分、数千万から場合によっては億単位の金額での交渉が予想されます。わたくしどもの長年の経験や最近のデーターを参考に考えてみても、残念ながら日本のビデオ市場においてドキュメンタリーもの、特に海外制作ものは最大限でも数千本の規模であり、事業としてはたいへん厳しいものとなってしまいます。

公共放送としては番組を制作、購入してご覧いただくことが最大の使命ですので、放送以外で赤字を生むことは許されません。

従いまして、上記のような事情により商品化は不可能となります。ご要望の主旨はよく理解いたしましたが、ご了承いただきたくお願い申しあげます。

今後ともよろしくお願い申しあげます。

納得のいく回答でした。その後、上記の三作品がVHSで発売されたので、もしかしたらと期待していたりもしましたが、最終的にはネットユーザーとなってAmazon.co.ukから原版のDVDを購入して、18年ぶりに映像を楽しむことができたわけです。それにしても、原版の桁違いの安さにも驚きました。社会勉強にもなりましたが。

2007年1月25日 (木)

Planet Earth

昨日、Amazon.co.ukに注文していたBBC制作のPlanet Earthが届きました。

この番組の制作にはディスカヴァリーチャンネルやNHKも関わっており、日本でもNHKで11回の予定であり、現在は9回目まで放送されています。日本語版のナレーションは上田早苗アナウンサーで、ナビゲーターとして緒形拳さんが出演しています。これについては、一応は録画してはいましたが、DVDが発売されたら、絶対に購入しようと決めていました。なぜなら、英語版のナレーションは他でもない、デイヴィッド・アッテンボローだからです。アッテンボローファンとしては、購入しない手はありません。それに、上田アナには申し訳ないのですが、日本語の乱れみたいなものも感じられますし、緒形さんは、単に決められたセリフを喋っているという感じが丸見えで、ここはアッテンボローさんのナレーションしかない! のです。

早速、日本ではまだ未放送のOcean Deepから見てみました。まずは、凄い!の一言に尽きます。ジンベイザメの周りに、小魚の群れが取りついています。それをキハダが狙って攻撃します。小魚はジンベイザメの影に隠れようとするのですが、ジンベイザメ自身も小魚を食べるのです。次に、ポルトガル沖のアゾレス諸島で、マイルカが小魚の群れを囲い込んで食べていると、オニミズナギドリがやってきて、20mも潜水して漁に加わります。これはThe Blue Planetと被っていますが、こちらの方がよりリアルでした。そして、バショウカジキの群れが小魚を襲うシーンもありました。The Blue Planetにもバショウカジキは1匹だけ登場しましたが、こちらは数十匹います。凄い迫力です。小魚が海面まで追い詰められると、グンカンドリに食べられています。

その後、やはり未放送のSeasonal Forestsを見ました。何と、雪の積もった寒帯林で、クロハゲワシの群れが死肉を貪っています。クロハゲワシは日本でも記録された唯一のハゲワシですが、一般にTV番組に登場するハゲワシの多くは、アフリカのサヴァンナに生息するマダラハゲワシやコシジロハゲワシなどで、クロハゲワシが登場するのはかなり珍しいのです。そのせいか、違和感がありました。他にも、オオヤマネコやクズリなども登場しました。それから、南米の南端の幻の野生ネコであるコドコドの映像もありました。これは凄く貴重です。

これ以上しゃべるとネタバレなので、この辺にしておきます。最後の2回は2月に放送されるはずなので、お楽しみに。あと、日本語版のDVDは高価なので、英語を苦にされない方、特にアッテンボローファンの方は英語版を購入したほうがお買い得です。

2006年10月28日 (土)

動物の名前

ぼくが中1のときの話です。理科の教師がとんでもない宿題を出しました。

「自分が知っている動物の種類を全部、ノートに書け」

確かにとんでもない宿題です。ぼくは驚愕しました(母親の話によると、真っ青な顔をして帰宅したということです)。さっそく、ノートを開き、自分の知っている動物の名前を片端から書き始めました。まず、哺乳類から始め、鳥類、爬虫類、両生類、魚類…と行くはずだったのですが、記憶によると哺乳類の食肉目を書いたところでギヴアップしました。なぜなら、書けば書くほど次から次へと動物の名前が出てきてきりがないからです。このような宿題を完成させるには、自分が知っている動物の名前をすべて書く分量のノートと時間が必要になります。それを満たすことによって初めて可能になるのです。

それではなぜ、ぼくはそのような無茶な宿題に挑もうとしたのでしょうか。当時のぼくは、常日ごろから、動物の種類をできるだけ沢山、頭に叩き込もうとしていました。というより、動物の名前を知るという行為そのものに幸福感を持っていたようなところがあります。例えば、熱帯魚の本を読み漁ってはその名前(英名および学名)、分布、大きさなどをノートに書き込んでいました。そんな無意味なことを中2のころまで続けていました。そこでぼくは今までの考え方を根本的に覆すような人物の存在を知ることになるのです。その人こそ、デイヴィッド・アッテンボローです。

当時、ぼくはTBSで毎週金曜日に放送していた「野生の王国」という動物番組を見ていました。そして、番組に登場した動物の名前をノートに記入していたのです。というのは、ただ見ただけでは時間が経つと忘れてしまうから、メモしておこう、というものでした。これを始めたのは小6のとき、同じTBSでやはり金曜日に放送していた「世界の野生動物」という番組からです。これが終了したあと、「野生の王国」で続けました。しかし、メモはたまる一方で、これを見直している時間的な余裕はありませんでした。それでも、この無意味な行為を続けていました。そして、中2のとき(1985年)の夏休み、NHKで「いきいき大自然」なる動物番組が12回シリーズで放送されました。これは子ども向けに編集されていたのですが、その番組で毎回画面に登場して解説しているアッテンボローというイギリス人の動物学者(ずっとあとで知ったのですが、彼はBBCのプロデューサーでした)の言葉にひきつけられました。というのは、今まで見ていた動物番組のナレーションとは一味違う解説だったからです。というのも、ただ単に動物について説明するのではなく、地球という惑星に生息しているすべての生物同士の関わり合いについて、ぼくのような子どもにもわかりやすく語っていたからです。

ぼくが小学生時代に読んだ本によると、地球上の動物の種類は100万種で、そのうち75万種は昆虫だということでした。しかし、この数字は当時、学名が記載された種類であって、おそらく、すべての生物は何億種にものぼるだろうと推測されています。それを全部、覚えようとするなど、不可能なことです。また、覚えたところで無意味です。それよりも、生物同士の関係を地球的規模で知ることが遥かに重要であることをアッテンボローさんは解説していたのです。上記の番組は、翌1986年にNHKの「海外ドキュメンタリー」で「生きものたちの地球」(原題The Living Planet)という一般向けの番組で放送され、それを見てますますアッテンボローさんの言わんとしているところがわかりました。また、アッテンボローさんは生物の世界を重要性を無味乾燥に語るのではなく、いかにして視聴者の興味を引き出せるかをよく心得ていると言えます。以来20年間、ぼくがアッテンボローさんのファンであるのもそのためです。

話を元に戻します。もし、今のぼくに「知っている動物の名前をすべて書け」という宿題が出たら、このように答えます。

「全部書くのは不可能なので、ワシ・タカ類に限定させていただきます」

そして、自分の知っているワシ・タカ類の名前だけ記入して提出するでしょう。

2006年5月24日 (水)

小魚の方陣

以前にも書きましたが、ぼくは動物とナポレオン戦争の両方に興味があります。そのため、一般の人から見るととんでもない発想をすることがしばしばあります。

イギリスのBBCとアメリカのディスカヴァリーが共同で製作したThe Blue Planetという自然番組があります。日本では2002年にNHKで「海・青き大自然」として放送されました。子供のころから水族館へ行くのが好きで、大学も水産学部へ進学したぼくは当然、この番組に取りつかれました。録画して何度も見たわけですが、何しろVHSだったので、映像が不鮮明になってしまい、DVDが欲しいと思っていました。

この番組のDVDは4種類が入手可能です。まず、日本語吹き替え版がユーキャン出版局から発売されていますが、値段が\38,000ととんでもなく高価です。また、今年になってからレントラックジャパンから発売されました。これも\15,200とやや高いです。英語を苦にしないのであれば、安価な海外版をおすすめします。The Blue Planet:Seas of Lifeは\6,000代で遥かに安価ですが、リージョンは1なので対応のDVDプレイヤーが必要です。ぼくが持っているのはThe Blue Planet-Special Editionで20ポンドで入手しました。これはPALですが、リージョンは2なのでPCで観賞することができます。というより、ぼくはDVDプレイヤーを持っていないので、PCでしか見られないのです。それでなぜ英語版がおすすめかというと、ナレーターがデイヴィッド・アッテンボローだからです。

アッテンボローさんが自ら製作に当たった番組とは異なり、The Blue Planetでは画面には登場しません。しかしながらアッテンボローさんのナレーションは歯切れが良く、聞き取りやすいのです。しかも、英語ですが字幕も出ます。これは難聴の視聴者のためなのですが、日本人のぼくにとってもありがたいのです。アッテンボローファンとしては嬉しい限りです。

ここからはナポレオン戦争好きの人間としての見方です。この番組の最大の見どころはイワシなどの小魚と、それを捕食する大型肉食魚やイルカなどとの攻防なのですが、これが戦争映画とダブって見えます。小魚は捕食者に直面するとボール状に固まるのですが、これが歩兵隊の方陣に見えます。これを攻撃する捕食者が騎兵隊の突撃を連想させます。ここのあたりは自分のホームページで触れています。こういうことを書くと、ナポレオニックファンと動物好きな人の双方から非難されるでしょうが、両方に興味を持ってしまうと、こういう発想が出てくるわけです。

この番組には小魚vs捕食者のシーンがいくつもあるのですが、一番好きなのはマアジ(日本語放送ではそうなっていたけれど、mackerelなのでサバかもしれない)の「方陣」をマダライルカが攻撃するシーンです。イルカの接近に気づいたマアジは唯一の防御手段としてボール状になります。当然のことながら、マアジの群れには指揮官はいません。本能的にそのような行動を取るのです。イルカは「方陣」の周囲を旋回し、少しでも外れたものがいると、サーベルで斬る、のではなく、食べてしまいます。次にバショウカジキがやってきて「方陣」に突入するのですが、槍を突き立てているようで、さながら「海の槍騎兵」です。他にもカタクチイワシの「方陣」をキハダが全滅させるシーンもあります。この映像はとにかく凄まじく、まさに「海の胸甲騎兵」です。それから時代がまったく違うのですが、急降下爆撃機(カツオドリ)も登場します。マイルカが海面に追い上げたマイワシを狙うわけです。

水族館では恐ろしいことに大型肉食魚を小魚と一緒に飼っていることがあります。ぼくが小学生のころ、今はなき上野動物園の水族館の正面の大水槽でサメ(ヤジブカとガラパゴスザメ)をマイワシと同居させていました。海遊館ではメジロザメとクロマグロを餌になってしまいそうなマアジやマサバと同じ水槽に入れています。カジキだけは水族館で飼育するのはまず無理でしょう。イルカだったらティームワークで獲物をまとめて全滅させてしまいそうです。実際に外洋ではサメやマグロはイルカに依存しているらしいので。

ところでぼくはなぜ、このようなことを思いついたのでしょう。答えは単純です。The Blue Planetでキハダの群れをsquadron(騎兵大隊)と呼んでいたからです。なお、この番組の解説書ではマカジキがmusketeer(小銃兵)と表記されていますが、ぼくはlancer(槍騎兵)だと思っています。

2006年5月 8日 (月)

祝! アッテンボローさん80歳

自分のホームページでも触れていますが、ぼくはデイヴィッド・アッテンボローの大ファンです。アッテンボローさんは半世紀以上にもわたって優れた自然番組を製作してきました。著書も多数あります。

そして今日はアッテンボローさんの80歳の誕生日なのです! おめでとうございます。

アッテンボローさんは若いころ、BBCに勤務しておられ、後にフリーとなってからも数々の名作を手がけてこられました。昨年も最新作Life in the Undergrowthが発表され、現在は爬虫類と両生類の番組製作に取り組んでいます。

それではなぜ、ぼくはアッテンボローさんの番組に惹かれるのでしょうか。昨日の日記にも書きましたが、ぼくは動物に関しては広く浅くです。逆に、狭く深くの友人は何人かいます。ところがアッテンボローさんは一言で表現すると「広く深く」なのです。地球的規模の視点の持ち主です。

さらに、アッテンボローさんは一般の視聴者に対していかに自然界が奥深く、魅力的かを伝えることについて天才といっても過言ではありません。生きものに疎い人が番組を見ても充分に楽しめるのです。ぼく自身も植物のことについてよく知りません。しかし、The Private Life of Plantsを見ると、植物の世界の面白さがよくわかります。

私事で恐縮ですが、ぼくの誕生日は5月15日なので、アッテンボローさんと1週間違いです。また、1976年はぼくが5歳でアッテンボローさんが50歳、1987年はぼくが16歳でアッテンボローさんが61歳、1998年はぼくが27歳でアッテンボローさんが72歳と、11年おきに数字がひっくりかえる計算になります。3年後の2009年はぼくが38歳でアッテンボローさんが83歳、14年後の2020年はぼくが49歳でアッテンボローさんが94歳です。

アッテンボローさん、90歳になっても100歳になっても元気でご活躍ください。

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