Les fraises de Grouchy
昨日、Amazon.frに注文していたGerard le Tulzo著のLes fraises de Grouchy ou les secrets de la defaite de Napoleon a Waterlooが届きました。本体16.00ユーロ+送料14.90ユーロ=合計30.90ユーロで、以前、送金しておいた郵便為替で購入しました。4月17日に注文したのですが、そのときは品切れとかで、6月5日に出荷され、昨日になって到着しました。
この本は今年の新刊で、ペーパーバックの161ページです。著者について、最初は職業軍人かと思ったのですが、Ecole des Francs-Bourgeoisの講師で歴史担当だということでした。内容に関しては、仏語圏で数あるワーテルロー本の1冊なのですが、グルーシー元帥の行動を中心に解説されています。英語圏で1905年に出版されたHyde Kelly著のThe Battle of Wavre and Grouchy's Retreatに相当するものと言えるでしょう。ぼくは「ワーテルローだけの男」ですが、いわゆる“モン・サン・ジャンの決戦”よりも、リニー、カトル・ブラ、ワーヴルなど、他の場所で行なわれた戦闘のほうに興味があります。遭遇戦や追撃戦にも興味があるので、6月15日のシャルルロワやフラーヌ、17日のジュナップなどでのできごとについて書かれた本があったら、是非とも読んでみたいものです。
本書では、最初のページに登場人物の解説があります。フランス軍がナポレオン、スールト元帥、ネイ元帥、ドル―オ将軍、そして主人公たるグルーシー元帥、その麾下のジェラ―ル将軍、ヴァンダム将軍、エグゼルマン将軍、パジョール将軍です。イギリス軍がウェリントン公爵のみ、プロイセン軍がブリュッヒャー元帥とグナイゼナウ将軍です。内容は、6月14日の戦役開始に始まり、リニーを経て、あとはジャンブルーにおけるグルーシーの行動へスポットが当たります。ここで、グルーシー軍とプロイセン軍の動向についてかなり詳しく書かれているようです。モン・サン・ジャンでの決戦にもざっと触れられていますが、それよりもワーヴルでの勝利に一章が割かれています。まだ目を通したわけではありませんが、相当に読みごたえがありそうです。コミケ本でワーヴルの部分を執筆するまでに、しっかりと目を通しておくつもりです。


こんにちは
ワーブルの戦闘については、細かく書いたものにお目にかかっていないので、楽しみです。
グルーシーが3万強、それに対してティールマンの第3軍団2万7千、ただし、国民兵が多く、質的にはかなり問題あり(国民兵のみの旅団もあります)で、グルーシーと渡り合うのはかなりしんどかったと思います。
投稿: dema | 2009年6月23日 (火) 22時15分
グルーシーについては、ツヴァイクの短編集にも取り上げられていますね。それから、フィクションがかっているものの、藤本ひとみさんの元帥列伝本にも紹介されています。
映画「ワーテルロー」を見た限りでは、優柔不断な愚将のイメージを抱いてしまいますが、ワーヴルからの撤退戦の指揮など、見事な采配ぶりを見せたりしています。ナポレオンの26元帥の中でも、かなり興味をそそられる人物だと思っています。
投稿: RAPTORNIS | 2009年6月24日 (水) 06時48分
プロイセンに気持ちが入りやすい僕としては、どうしてもグルーシーよりもティールマンのことが気になってしまうんですよね。(笑)それでちょっとびっくりしたことが。
ノフィのワーテルローの本を見ていたら、プロイセン軍第3軍団の第9旅団第8歩兵連隊(第一ブランデンブルグ近衛)とあるのにびっくり。
なんでこんなところにひょっこり近衛がいるんだ?ありえない!たしかに近衛は第8連隊ではありますが・・・
調べたら、1814年に近衛は第8連隊という連隊番号の中の1つから外され、近衛擲弾兵連隊(2個連隊)として再編成されていました。ノフィさんそこのところ見落としたんですね。
ところで、低ライン軍は、プロイセン軍主力のはずなのに、なぜ近衛はおろか、旅団に配属されているはずの擲弾兵大隊、それに胸甲騎兵など、エリート部隊をごっそり抜かれてしまったのでしょうか。それさえいたら、リニーでもいい勝負したでしょうに。前、友だちが言っていたように、ブリュッヒャーが国王から嫌われていたからでしょうか。
何か知っていることあったら教えてください。
投稿: dema | 2009年6月25日 (木) 21時12分
ティールマンについてですが、手持ちの書籍でもなかなか詳しい情報がありません。単に積ん読の山を放置しているだけかもしれませんが(笑)。
プロイセン軍では、総司令官ブリュッヒャーと参謀総長グナイゼナウ以外の将軍はマイナーですね。第3軍団の参謀長はかのクラウゼヴィッツなのですが、彼はワーテルロー戦役について、著作を残しており、それの仏語版を持っています。これも積ん読の山に放置していますが、時間があったら読んでみるつもりです。
プロイセン軍の事情については、調べてみますので、もう少し時間をくださいませ。
投稿: RAPTORNIS | 2009年6月27日 (土) 02時07分
RAPTORNISさんありがとうございます。なんかめんどくさいお願いしてしまったようで・・・あまり気にしないでください。本を読んでいて、もしなにかわかったことがあったらでけっこうです。
投稿: dema | 2009年6月28日 (日) 23時43分
いえいえ、こういう機会にでも調べてみなければ、積ん読の山を作っているだけですから…。
何分にもマイナーな趣味なので、リアル世界ではなかなか同好の士に恵まれず、会話のネタとして使えないのが残念です。
酒でも飲みながらお話ししたいものですね。
投稿: RAPTORNIS | 2009年6月29日 (月) 18時54分