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2008年10月24日 (金)

Arcqのワーテルロー前哨戦2冊

昨日、Livre Chez Vousに注文していたAlain Arcq著のLes Quatre-Bras:16 juin 1815およびLigny:16 juin 1815が届きました。どちらも19ユーロで、2冊で38ユーロ、送料9ユーロ、合計47ユーロでした。

この本はLes Battailles Oublieesシリーズで、ムック版です。ワーテルロー戦役の前哨戦であるカトル・ブラおよびリニーの戦いについて1冊ずつにまとめたものです。

ページ数が少ない割には、内容は徹底しています。両冊とも、6月15日の戦役開始時から、16日の前哨戦、そして17日の追撃戦まで、詳述しており、地図も多数掲載され、フランス軍と同盟軍の位置や戦闘経過がよくわかります。写真資料や絵画も豊富で、著者のコレクションも多いです。戦闘序列も詳細です。

参考文献の大半はフランス語ですが、オランダ‐ベルギー軍側の資料も多数含まれていました。また、これらから引用したのだと思いますが、当時の命令書や報告書も豊富に紹介されています。

この本もフランス語で書かれており、ざっと目を通した限りでは、文体は平易な感じでした。ただ、精読するには、仏和辞書が欠かせないでしょう。最近、フランス語の文献も含め、ワーテルロー本を次から次へと購入しているので、なかなか精読する機会がありません。体がついていくしかないのでしょう。

これらはムック版で気軽に読めるので、日本の出版社もこのようなものに力を入れてほしいものです。学研では1990年代の歴史群像シリーズで一時期、ナポレオン戦争関係に乗り気になったことがありますが、中途半端なところで放り出してしまいました。また、新紀元社ではMEN-AT-ARMSシリーズを一部翻訳出版したものの、続かなかったようです。

このシリーズでは、ワーヴルの戦いについての本も出たので、いずれ購入するつもりです。

なお、本日はナポレオン自身が著したワーテルロー本の英訳が届きましたが、これについては明日書きます。

2008年10月23日 (木)

ネオタ一周忌

早いもので、弟のネオタが去年、満20歳で他界してから今日でちょうど1年になります。やつが我が家の家族になったのは1987年8月29日、当時ぼくは高1でした。それからまる20年ですから、人生の半分以上つきあった、まさに弟同然の存在でした。

そして今、7月22日に新たな家族ができました。チビタです。現在生後5か月ほどですが、腕白盛りで、毎日のように家の中で騒動を起こしてくれます。いつも誰かしらに「チイちゃん!」と怒られていますが、ケロッとしたもので、いたずらばかりしています。また結構、甘えん坊でもあります。チビタに関しては、さすがに37歳違いの弟というのはどうかと思ったので、息子ということにしようと思い、ぼくの呼称は「パパ」になるはずだったのですが、いつの間にか「お兄ちゃん」に“格下げ”となりました。

今日はささやかながら、ネオタの一周忌の行事を行なうことにしました。といっても、ビールを飲みながら、チーズをつまむという程度のものです。ネオタの遺骨と遺影は食堂に安置しています。ネオタは宴会が好きだったので、皆で彼の霊を慰めてやろうというものです。少し宗教じみてきます。ぼくは宗教は一切、信仰していませんし、ましてやネコがそのようなものを感じているとも思えないのですが、さりとてまったく否定するつもりもありませんから、たまにはそういう気持ちになるのも悪くはないかもしれません。

チビタはその間、寝ていました。何しろ起きていると次から次へと騒動を起こすので、おとなしくしているとホッとします。まあ、その存在に癒されてもいますが。

ビールを飲んだあと、コーヒーとケーキだったはずですが、アルコールで眠くなってしまい、横になりました。深夜、目が覚めたときにはコーヒーは冷めていました。ここのところ、不眠症でいつも疲れを感じています。

去年、ネオタが死んだとき、シェヘラザードさんから今年用のネコカレンダー(週毎)を送っていただきましたが、今月の写真はネオタにそっくりな子でした。

今日は、Livre Chez Vousで注文していたワーテルロー前哨戦の本が2冊(カトル・ブラとリニーについて)届いたのですが、それについては明日書きます。

2008年10月20日 (月)

ナポレオン最期の日

本日、Amazon.co.jpに注文していたルイ・マルシャン著のナポレオン最期の日が届きました。日本語で読めるナポレオン本で何かないかと探していたところ、目に着いたので購入しました。普段は洋書、それもワーテルロー本ばかり読んでいるので、たまにはこういう本もいいなと思います。ただ、届いたばかりで、それも391ページとヴォリュームがあるので、まだろくに読んでいません。

著者のルイ・マルシャンは、ナポレオンの従僕としてセント・ヘレナ島に随行し、皇帝が没するまでの記録を書き残しました。パラパラとページをめくってみたところ、かなり詳細に綴られていました。ナポレオンが流刑の地になっても、威厳を損なうことがなかったのが読んで取れました。ただ、翻訳の問題ですが、ナポレオンの台詞が古い時代の君主や日本の戦国大名のような感じで、少し違和感がありました。また、総督のハドソン・ロウについては酷評されていました。著者がナポレオンの随員であったことを考えると、納得できます。

訳者あとがきに書かれていたのですが、マルシャンの回想録は2巻あります。

Memoires de Marchand Ⅰ. L'Ile d'Elbe-Les Cent-Jours(1952)

Memoires de Marchand Ⅱ. Sainte-Helene(1955)

本書は2巻の回想録のうち、セント・ヘレナでのことを訳出したものですが、ぼくとしては百日天下のほうも翻訳してほしかったものです。ワーテルロー戦役について何か書かれているかもしれません。

なお、乙武洋匡さんの五体不満足―完全版も併せて購入しましたが、それについてはいずれまた書きます。

2008年10月19日 (日)

The Journal of Raptor Research 3

9月24~27日とモンタナ州で開催されたRaptor Research Foundationの2008年度大会に出席しましたが、留守中にAbeBooksで注文した洋古書4冊とともに、The Journal of Raptor Researchが届いていました。これは他の書類の下に埋もれていたので、今日になって初めて目を通しました。取りあえず、内容を列挙します。

Peregrine Falcon Survival and Resighting Frequencies on the Washington Coast, 1995-2003

Diet of Snow Owls Wintering in Wast-Central Montana, with Comparisons to other North American Studies

Natural History of the Threatened Bearded Screech-Owl (Mugascops barbarus) in Chiapas, Mexico

Foraging by Swainson's Hawks in a Vineyard-Dominated Landscape

Surveys of Himalayan Vultures (Gyps himalayensis) in the Annapurna Conservation Area, Mustang, Nepal

Occurrence of Nematode Parasites in Raptors in Beijing, China

次にShort Communicationsがあります。

Behavioral, Conditioning and Techniques for Trapping Barred Owls (Strix varia)

Genetic Variation Between Subspecies of Common Kestrels (Falco tinnunculus) in Beijing, China

Status of Golden Eagles in the Texas Panhandle

最後に、Lettersがあります。

A Peregrine Falcon in Flight Retrives Nesting Falling from a Clife

Besra Sparrowhawk (Accipiter virgatus) Predation on Prey Larger than Itself

まだ読み込んだわけではありませんが、質問などありましたら、何なりと。ぼくのわかる範囲でお答えします。なお、最近は忙しいので、返答に時間がかかるかもしれません。

2008年10月18日 (土)

The Black Eagle

本日、AbeBooksで注文していたValerie Gargett著のThe Black Eagleがイギリスの古書店から届きました。本体32.22ドル+送料13.90ドル+追加料金19.24ドル=合計65.36ドルでした。合計で本体価格の倍以上となってしまいましたが、本書は去年購入したThe Vultures of Africaと同じくらいのヴォリュームがあり、日本の某古書店(某野鳥雑誌に広告を載せているが、やたらと高価な上、希望者が複数の場合は抽選となるので、非能率的)で18,000円で売られていたことを考えると、安いものです。イギリスから注文すると、船便のために待たされることが多いのですが、早く読みたかったので、航空便で送ってくれと注文したところ、10日ほどで届きました。

本書は題名通り、コシジロイヌワシの1種類徹底モノグラフです。著者のGargett博士は女性で、南アフリカ出身ですが、ジンバブウェで研究しており、オーストラリアのアデレードに在住していたこともあります。コシジロイヌワシを専門に研究し、論文も多数執筆しています。彼女の研究はジェフ・ワトソン著の「イヌワシの生態と保全」でも引用されています。先月、日本鳥学会の立教大会のとあるポスター発表で、オオタカがハイタカを捕食するという話が出たとき、「アフリカではコシジロイヌワシがクロオオタカを捕食して、そのクロオオタカがアフリカオオタカを捕食し…」と口走ったところ、ある年配の男性から、「それって、ガーゲットさん?」と訊かれました。それなりに著名な方のようです。

この本は、The Vultures of Africaと同じようなモノグラフで、Peter Steynによると、これまでに執筆された最もすばらしい猛禽類のモノグラフ、という書評がありました。ジンバブウェのMatabo Hillsでの観察が中心となっていますが、先哲の残した文献も多数、参考にされています。1990年に出版されましたが、その後の猛禽本でも参考文献として取り上げられている名著です。

内容は、とにかく徹底しています。食物について、ジンバブウェでは98.1%がハイラックス、その他、ウサギ、サル、小型レイヨウ、マングース、リス、アフリカタケネズミなどの哺乳類、ホロホロチョウ、シャコなどの鳥類、オオトカゲ、プレートトカゲなどの爬虫類となっていました。南アフリカではヒヒの幼獣も捕食されていました。ケープハゲワシを補殺したものの、食べなかったとか、一方ではシロガシラハゲワシの雛を捕食したとか、ヒゲワシの獲物を横取りした例もあります。また、ヒョウを攻撃した目撃例もあるそうです。

他にも、繁殖習性や、雛の兄弟殺しなど、興味深い解説があります。この本を完読するのは時間がかかりそうですが、読んでいて引き込まれそうです。

女性の筆による猛禽本としては、Penny Olsen著のWedge-tailed Eagleというオナガイヌワシのモノグラフがあります。これも読んでみたいものです。

2008年10月15日 (水)

ズーブックス ワシ/猛きん類

本日、Amazon.co.jpのマーケットプレイスで注文していたジョン・ボネット・ウェクソ著のズーブックス・シリーズのワシ/猛きん類が届きました。本体1250円+送料340円=合計1590円でした。新品同様でした。

この本は1985年に邦訳出版されました。著者はZOO BOOKSシリーズで多数の動物の本を著していますが、本書はEaglesおよびBirds of Preyの2冊の原書を1冊にまとめて翻訳されたものです。監修者は増井光子さんです。

本書は中3のときに近所の図書館で借りて読んだことがあります。内容は子ども向けですが、かなりマニアックでした。というのも子ども向けとはいえ、翻訳ものですから、日本人の著者とは別の視点で書かれているのも当然で、日本で出版されている通常の書籍では得られない情報が満載でした。現在のぼくにとっては取るに足らない内容であっても、中学生時代には日本語で読める情報のみが頼りでしたから、もう夢中になって読みふけったものです。そのときの感覚を思い起こすために、マーケットプレイスで出品されているのを見て、即購入しました。

内容は、前半部分がワシ類(英名でEaglesと総称されているもの)について、後半部分がタカ・ハヤブサ・フクロウなど、猛禽類全般について扱っています。ワシ類は猛禽類の代表格とみなされているためか、世界的視野で見たしっかりとした構成です。この“ワシ”にはクマタカ類が含まれ、ハゲワシ類やヘビクイワシは含まれていません。但しヤシハゲワシはウミワシ類に含めているので、扱われています。59種のワシ類を、オウギワシ類(カンムリノスリを含む)、ウミワシ類、ヘビワシ類、真正ワシ類(イヌワシ・クマタカ類)の4グループに分けて解説しています。この手法は英語圏の猛禽本では一般的ですが、日本で出版されている本ではなかなか見当たりません。翻訳ものの特色と言えます。加えて、子ども向けにこのような本が出版されるということは、日本では今後も望めないでしょう。

本書は、海外の猛禽類の情報に飢えていた中学生時代のぼくにとって、刺激的な本でした。今まで知らなかった種類の猛禽類がイラストで紹介されていたからです。必死になって覚えました。出版社としては、そのような効果を狙ったわけではなく、あくまでも低年齢層の読者が自然に親しめることを目的として翻訳出版をきめたのでしょうが、外国の原書を翻訳すると、どうしても日本人の著者による本では得られないマニアックな情報が手に入ります。洋書に手を出す以前の、洋書を読むなんて考えられなかった年齢のぼくには刺激的な内容でした。

ただし、当時はこの本は書店では見かけなかったので、返却したらそれっきりでした。猛禽類に対する情熱はあったものの、どこから情報を得られるのかよくわからなかったからです。高校受験を控えていた時期でもあり、猛禽類への思いは不完全燃焼に終わりました。高2のころから日本野鳥の会のバードショップで洋書漁りを始めたものの、読みこなすことができず、また、同好の士もいなかったため、いつしか縁遠いものとなってしまいました。

現在は洋書をネットで入手でき、完璧とは言えないまでも読むこともできます。しかしながら、書店で洋書漁りすることもなくなりました。洋書販売部で、BIRDS OF PREYの題名を見て、心をときめかせた時期がなつかしいものです。あのころは読めなかった本が読めるようになったことはいいのですが、当時の情熱を保持できれば言うことはありません。

2008年10月14日 (火)

The Migrations of Hawks

本日、AbeBooksで注文していたDonald S. Heintzelman著のThe Migrations of Hawksがオーストラリアの古書店から届きました。本体41.12ドル+送料23.00ドル=合計64.12ドルでした。この本を注文したのは9月、アメリカ旅行の出発前です。オーストラリアから注文すると少し待たされます。

本書は1986年に出版され、369ページと少しヴォリュームがあります。題名通り、猛禽類の渡りについての本です。それも、日本の出版社がしばしば出しているような地域限定のものではなく、世界の猛禽類の渡りを総括的に述べたものです。

内容に関しては、まだ読んだわけではないので、目次だけ並べても仕方がないので、今回は触れないでおきます。そもそも渡りという分野には疎い上、ざっとページをめくってみただけでも図表やグラフなどが満載で、とっつきにくい感じがしました。このような本を読みこなせるようになるのは、相当先のことだと思われます。ただ、何も努力しなければ、一生読むことはないので、いつかは読めるよう、前進あるのみです。

それだけで終わってしまってはつまらないので、この本の思い出について触れておきます。この本は高校時代、日本野鳥の会のバードショップで見かけた記憶があります。表紙を見て思い出しました。当時、ぼくはバードショップで猛禽関係の本を見つけると、英語が読めないくせに強引に買い込んでいました。特に、図鑑タイプの本には目がありませんでした。英文の解説が読めなくても、写真やイラストを見ているだけで楽しかったからです。そういった本を眺めながら、次第に英文に慣れてきました。しかしながら、この本は購入を控えました。というのも、当時のぼくには難解すぎたからです。写真やイラストがなかったこともありますが、このような英文ぎっしりの分厚い本は身分不相応(?)に感じたものです。そういうわけで、買い逃し組になりました。なお、やはりバードショップで売っていたHawks in Flight(Dunne, Sibley & Sutton, 1988)は難解と思いつつも購入しました。

ぼくのHPは現在、「各種解説」を進めています。これからはハヤブサ類にとりかかる予定です。このページは300種以上の猛禽を扱う以上、広く浅くになりますが、いずれはイラストも取り入れようと思っています。それが済んだら、猛禽類の生態(狩り、渡り、繁殖etc.)や人間との係わりあい(保護、文化、鷹狩りetc.)などにも範囲を広げるつもりです。そのため、現在では読めない本でも、いつか役に立ちそうなものは購入しています。

2008年10月12日 (日)

イーグル ~誕生から巣立ちへ~

本日、Creative Coreで注文していたイーグル ~誕生から巣立ちへ~が届きました。ナショナル・ジオグラフィックのカンムリクマタカの映像作品で、かなり以前に製作されたものですが、日本では去年になって初めてDVD発売されました。

この作品の存在を知ったのは、とある友人からです。彼とはネットで知り合ったので、直接会ったことはありませんが、Eメールと電話で遣り取りしていました。彼はカンムリクマタカが三度の飯よりも好きな男でしたが、わけあって書籍からではなくネットで情報収集していました。その友人がこの番組の元版であるTalon-An Eagle's Storyを入手したというので、Amazon.co.ukで検索してみたら、VHSのみで、品切れでした。ナショナル・ジオグラフィックの番組はヴィデオ化されてもほとんどはすぐに絶版になってしまうので、手に入らないだろうと思っていましたが、つい先月に日本でDVD化されたので、購入しました。

内容は南アフリカの亜熱帯の山麓で野生動物映像作家マイバーグが3年にわたってカンムリクマタカの子育てを撮影したドキュメントです。彼は巣の近くに櫓を立てて観察しました。主人公であるタロンと名づけられたカンムリクマタカの雛が卵から孵化して巣立つまでの様子を追ったものです。

カンムリクマタカの餌となる動物も紹介されています。ヴェルヴェットモンキーやヒヒといったサル類が挙げられます。ヴェルヴェットモンキーは警戒心が強いので、雄が上空で鳴いて注意を引き、雌が不意討ちをかけるという方法で狩っています。ヒヒを狩るシーンはありませんでしたが、マイバーグの語り口からすると、ヒヒも餌食となっているようで、実際にカンムリクマタカを警戒しているようでした。一方、ヒヒもカンムリクマタカの雛を捕食することもあり得るようです。

また、ノドジロイワオオトカゲやハダダトキも狩られていました。一般にカンムリクマタカの餌動物の大半が哺乳類で、爬虫類と鳥類はごくわずかと言われていますが、このつがいはさまざまな動物を幅広く捕食しているということでした。

一方、ハタオリドリやヤモリなどは獲物にするには小さすぎるせいか、カンムリクマタカの巣の近くでも平気なようでした。ヤモリなどは抱卵中の母鳥の背に乗って、水分を求めてたかる針のないハチを捕食していました。

猛禽類は一般に、雌が雄よりも大型ですが、カンムリクマタカも雌雄で並ぶと明らかに体格差がありました。マイバーグによると、雌が抱卵したり、孵化後間もない雛の面倒を見ている間は体重の軽い雄が狩りに専念するようです。雛が成長すると、雌も狩りに出て大型の獲物を持ち帰るようになりました。

カンムリクマタカは外国産の猛禽類ではメジャーな部類で、かつ人気絶大なようです。その一因として、アッテンボローのThe Life of Birdsが挙げられると思います。何しろサルを襲って鷲づかみにするシーンが捉えられていますから、文句なしに説得力があります。また、最近では化石人類を捕食したことが知られています。

日本の出版事情を考えると、外国産の猛禽類についての情報はなかなか出版物では入手できません。洋書が読めれば別ですが、一般の鳥好きには扉が開かれているとは言い難いものがあります。件の友人も海外のHPを翻訳ソフトで読んでいるそうです。そうした状況下で、動物園を別にすると、海外の猛禽が一般人の目に触れる機会はTV番組などの映像媒体が最も普遍的と言えるでしょう。この作品も、日本語で見聞きできる貴重な情報源となるでしょう。

2008年10月11日 (土)

Lachouqueのワーテルロー本

本日、AbeBooksに注文していたHenry Lachouque著のWaterlooがイギリスの古書店から届きました。本体30.54ドル+送料8.89ドル+追加料金8.40ドル=合計47.83ドルでした。8月上旬に注文したのですが、やはり船便らしく、2か月以上かかりました。

著者のLachouqueは軍人(階級は少佐)で、原書はフランス語ですが、今回入手したのは英訳版です。著者は他にも何冊かのワーテルロー本を執筆しており、また、ナポレオンの近衛軍についてNapoleon et la Garde Imperiale(The Anatomy of Gloryとして英訳されている)という本を出していますが、いずれも未入手です。

本書は大型本で、かつ写真、絵画、イラストを多数収録しており、ビジュアル的にも楽しめます。内容はというと、ナポレオンがエルバ島から帰還してから、ワーテルローで敗北するまでを一通り解説したもので、多くのワーテルロー本と同様のパターンですが、ビジュアル的資料が豊富な点は低年齢層も含めた一般の読者に受けるのではないかと思います。特に、軍服を着た将兵のイラストが豊富なので、日本でもこのような本が出回るといいのですが。ただ、大型本なので、よほど売れるという確証がなければ、どうしても高価になってしまうと思われるので、日本の出版社は二の足を踏みそうです。

本書を購入した理由は、原書が柘植久慶さんの「ナポレオンの戦場」の参考文献に挙げられていたので、読んでみたかったからです。というのも、柘植本ではワーテルロー会戦は他の会戦に比べて戦闘経過が詳しく書かれており、最初は映画の内容を反映したのではないかと思っていたのですが、この本の影響もありそうです。130~131ページに戦闘経過図が3枚収録されていました。午後2時半のデルロン軍団の突撃に対する連合軍の反撃、ネイ元帥のフランス騎兵の大突撃、午後7時ごろの近衛軍団の突撃です。これらは柘植本にそっくりそのまま転載されていました。ただ、この本でもブラウンシュヴァイク公爵はカトル・ブラで戦死したと書かれているのに、どうして柘植本ではウーグーモンで戦死したことになっているのか、いまだに謎です。

なお、ワーテルロー本でビジュアル的に優れたものとしてはThe Waterloo Companionがありますが、フランス語のものでは、Waterloo:La campagne de 1815Waterloo:Les reliquesがあります(どちらも英訳されています)。写真や絵画もさることながら、武器や軍服などはイラストで解説した方が初心者にはイメージしやすいでしょう。日本語で読める本ではあまりいいものがないのでオススメです。

2008年10月 6日 (月)

Days with the Golden Eagle

留守中に届いていた本の最後の1冊の紹介です。Seton Gordon著のDays with the Golden Eagleです。1927年に出版された本で、本体123.24ドル+送料8.18ドル=合計131.42ドルです。これも7月にイギリスの古書店に注文していましたが、やはり2か月以上かかりました。

著者のGordonはイギリス(特にスコットランド)の自然に関して多数の著書があり、1955年のThe Golden Eagle: King of Birdsは平凡社から「イヌワシの生態」として和訳されており、こちらは訳書も原書も既に入手済みです。まず、訳書の内容を読んで頭に叩き込み、原書と照らし合わせるという読み方をしています。翻訳の勉強として読んでいるのですが、この本には本書Days with the Golden Eagleの内容がかなり引用されています。それで読んでみたくなったわけです。

本書もまだ完読したわけではありませんが、以下のような内容です。

1. Scottish Earies of the Golden Eagle

2. A Pair of Eagles and Their Home Life: The First Four Weeks

3. A Pair of Eagles and Their Home Life: Abel Survives his Ill-treatment

4. A Pair of Eagles and Their Home Life: Feathering

5. A Pair of Eagles and Their Home Life: Preparing for the Wide World

6. A Pair of Eagles and Their Home Life: Conclusions

7. The Country of the Eagle: Early Spring in the Cairngorms

8. The Country of the Eagle: April on the Roof of Scotland

9. The Country of the Eagle: A Highland Forest in Spring

10. A West Highland Eyrie

11. The Country of the Eagle: The Fionn Leirg and its Twelve Shielings

12. The Country of the Eagle: A Lochaber Deer Forest in May

13. The Country of the Eagle: Ben Cruachan in Snow

14. Eagles, Grouse Preserving and Sheep Farming

15. The Country of the Eagle: A High Corrie of the cairngorms: Garbh Choire Mor in Spring

16. Highland Stories of the Eagle: Sheep and Deer

17. Highland Stories of the Eagle: Foxes and Cats

18. Highland Stories of the Eagle: Grouse, Goose, Peregrine, and other Victims

19. Highland Stories of the Eagle: Miscellaneous

20. The Country of the Eagle: Loch A'an of the Eagle Cairngorms: Midsummer

21. Traditions of the Eagle

22. The Country of the Eagle: Autumn in the Isle of Skye

23. The Status of the Golden and Sea Eagles, Past and Present

各章の題名のみを列挙するのもどうかと思うので、最後の章に目を通してみました。イギリスには現在、イヌワシとオジロワシの2種のワシが分布していますが、かつてはそれぞれの若鳥が別種とみなされていたため、4種だと思われていたようです。イヌワシは成鳥がGolden Eagle、若鳥がRing-tailed Eagleと区別され、オジロワシも成鳥がWhite-tailed EagleまたはCinereous Eagle、若鳥がSea Eagleと区別されていました。

2008年10月 5日 (日)

BrownのBirds of Prey

一昨日および昨日に続き、留守中に届いていた本の紹介です。今回は猛禽本です。BrownといってもかのLeslie Brownではなく、別人のPhilip Brown著のBirds of Preyという本です。1964年に出版され、ハードカヴァーですが124ページと軽い本です。本体7.22ドル+送料8.20ドル=合計15.42ドルと安価でした。7月に注文しましたが、イギリスで注文すると船便で送ってくるようで、2か月以上かかりました。

本書はイギリスの猛禽類(フクロウ類を含む)についての本で、それほど専門的ではなく、一般向けの読み物といった感じです。

内容は以下の通りです。

1. The Golden Eagle

2. The Osprey

3. The Falcons

4. The Harriers

5. The Red Kite

6. The Buzzards

7. Sparrowhawk and Gos

8. Owls

9. Persecution and Protection in Perspective

1種類について書かれたものと、グループを解説したものがあります。ざっと目を通してみると、イギリスでの生活史を中心に平易な文章で語られています。イヌワシの章では、Leslie BrownやSeton Gordonの著書が引用されていました。

ここのところ、惰性で本を買っていますが、猛禽本にもあまり目を通していません。いずれはシノプシスでも書かなければと思っているのですが、本書もいつになるのかわかりません。

2008年10月 4日 (土)

Wellington at Waterloo

引き続き、アメリカ旅行の留守中に届いていた本の紹介です。Jac Weller著のWellington at Waterlooがイギリスの古書店から届いていました。本体20.62ドル+送料8.21ドル=合計28.83ドルでした。7月に注文したので、2か月以上かかりました。イギリスから古書を買うと、送料が安い場合、船便で送ってくるようです。今さらの感じの本ですが、ずっと買いそびれてきました。著者はアメリカ人で、本書の他、Wellington in IndiaおよびWellington in the Peninsulaとウェリントン3部作を著しています。この3冊は学生時代に大学生協の書籍部で注文していましたが、Wellington in Indiaのみが届き、他は品切れでした。後に星尾ブックシェルフで注文しようと思いつつ、他にも欲しい本があったので、そのままになっていました。

ウェリントン3部作のインド本は内容が難解で、頭に入らなかったのですが、ワーテルロー本は平易な感じでした。要するにぼくはワーテルローの歴史的背景が頭に入っていて、インドはそうでないという、ただそれだけのことなのですが。

ざっと斜め読みしてみたところ、多くのワーテルロー本と同じく、ワーテルロー戦役の流れを述べていますが、ウェリントンの視点で描かれていました。この本を読んで、次のことに気づきました。普通、ワーテルロー会戦について連想するとき、自分自身がフランス側の陣営に立っているように感じます。これはどうしてもナポレオンを中心に考えてしまうということもあるのですが、地図のせいもあります。多くの本に載っているワーテルローの戦闘配置図では、フランス軍が下に、連合軍が上に描かれています。これはフランス軍が南側に、連合軍が北側に布陣したことを考えると当然ですが、このような地図を見ると、どうしても自分がフランス軍側にいて、ウェリントンの連合軍と対峙しているような気分になってしまうのです。ところが本書に目を通した限りでは、自分がウェリントン側におり、南に陣を布いているフランス軍と向き合っているような錯覚を受けます。本書は題名通り、ウェリントン側から見たワーテルロー本だと言えます。

巻末に、Cavalry Attacks on Infantry Squaresについての解説があります。ワーテルロー会戦のクライマックスとも言える、ネイ元帥の騎兵突撃をウェリントン軍の歩兵方陣が迎撃したシーンですが、映画を見た限りでは、方陣がものすごく巨大な印象を受けますが、1個の方陣は歩兵500名ほどで編成し、側面が60フィートです。イギリス歩兵の陣形は、横隊だと通常は2列ですが、方陣だと4列になります。前2列が片膝をついた姿勢で銃剣を斜め45度で構え、敵の胸甲騎兵が突っ込んでくると、その馬に4本の銃剣が突きつけられることになります。ただ、馬という動物は、近くで見るとかなり大きく(特に胸甲騎兵用などは)、前2列の歩兵は姿勢を低くしているので、その勇気は並はずれたものだと思います。

また、ウェリントンがスペインで対峙したフランス騎兵の多くは竜騎兵だという記述もありました。当時のフランス騎兵の銃はイギリス騎兵のものよりも銃身が長く、射程距離も大きかったようです。Philip J. Haythornthwaite著のThe Napoleonic Source Bookには半島戦争体験者の証言が載っていますが、フランス竜騎兵はしばしば下馬して、イギリス騎兵の射程外から銃撃をかけてきたとありました。ワーテルロー映画の影響からか、騎兵戦術は白兵突撃の印象が強く、フランス槍騎兵の威力が目立ちますが、銃撃戦でもフランス騎兵が優位だったようです。ナポレオン軍の騎兵は多彩で、ファッション性ではないかとも取れますが、それなりに柔軟な戦術も可能だったと思えます。

なお、Wellerの半島戦争本は購入するかどうか未定です。インド本が読みこなせたら、買うかもしれません。

2008年10月 3日 (金)

Quatre Bras, Ligny and Waterloo

一昨日、アメリカから帰国したら、AbeBooksで注文していた洋古書が4冊、届いていました。といっても、今は疲れていて、読んでみる気にもなれないのですが、ざっと紹介してみたいと思います。

まず、Dorsey Gardner著のQuatre Bras, Ligny and Waterlooから。アメリカの古書店から届き、本体175ドル+送料17ドル=合計192ドルでした。AbeBooksを利用し始めてから金銭感覚が麻痺しつつありますが、アメリカ旅行を前に少し高すぎる買い物でした。

この本は1882年にアメリカで出版され、ぼくが入手したものは第2版でした。題名からわかるように、ワーテルロー戦役全体を述べた本で、英語圏では数あるワーテルロー本の1冊ですが、著者がアメリカ人という点で、イギリス人の著者とは別な視点だろうと思います。

内容について、まだ読み込んだわけではありませんが、ざっとこんな感じです。

Napoleon's Task

Anglo-Allied Position

The Armies

Napoleon's Plan

Eve of the Campaign

Napoleons Health

First Day

First Night

Second Day

Second Night

Third Day

Third Night

Forth Day

Battle of Wavre

Grouchy's Movements

Waterloo

The Battle of Waterloo

The Sequel

The Consequences

巻末にWaterloo Poetryと題して詩が多数収録されています。

ここのところ、ワーテルロー本を購入していますが、積ん読の山が大きくなっているのが現状です。理想的にはR/Dさんの祖国は危機あり関連blogのように完読した上で考察を加えてアップしたいところですが、なかなか読む時間がありません。明日からフランス語学校の秋学期クラスと新しいバイトが始まるので、忙しくなりそうです。

2008年10月 2日 (木)

9日ぶりのチビタ

昨日、9日間のアメリカ旅行から帰国しました。その間、愛猫チビタのことが気懸かりでした(他にも熱帯魚のことが気になっていました)。出発時、母がチビタを抱いて見送ってくれたのですが、そのときのチビタの無邪気で健気な顔を見て、もう会えないのかと思ったりもしました。ミズーラで停まったホテルのエレヴェイターがチィーという音をたてたので、チビタの声を思い出したりもしました。

成田に到着したとき、すぐに自宅に電話して無事帰ったことを告げ、チビタのことを訊きました。というのも、チビタは8月上旬から喉の皮膚がただれる病気になっており、獣医師の診察してもらっていました。時間はかかったものの、徐々に快復しつつありました。成田からの電話で訊いたところ、母は電話口で、またひどくなったというので、覚悟して帰宅しました。

チビタは元気でした。一回り大きくなっていました。喉をみたところ、出発時よりも快復したようで、毛も生えていました。しかし痒いらしく、後ろ足の爪で掻いたりするので、傷口が広がったりもしていました。

そこで今日、チビタを動物診療所へ連れていきました。チビタは家では威勢がいいのですが、診療所は怖いらしく、ぼくの膝の上でがたがた震えながら、齧りついていました。イヌを連れたお客さんが隣にいて、チビタを見て「かわいい」と言っていました。子ネコだからか、愛嬌のある顔をしているせいかわかりませんが、これで3度目です。チビタはイヌを見ると、腹の底から唸り声をあげていました。

診察室で体重を計測すると、2200gでした。9月17日には2000gだったので、9日会っていないと大きくなったように見えたわけです。診察の際、チビタは牙をむき出して威嚇していましたが、何しろ子ネコなので、大したことはありませんでした。喉の患部は治りつつあり、あとは時間の問題のようです。獣医師は話好きでもあるので、アメリカでの話もしてきました。

チビタの上顎の犬歯は湾曲しています。サーベルタイガーの牙のような形です。これは乳歯なので、いずれ生え換わるのでしょう。

2008年10月 1日 (水)

ノースウェスト航空機

日付は変わっていますが、前日の話の続きです。日本時間では今日になっているからです。

ノースウェスト航空機に乗り込んだとき、窓側席でした。隣には日本人らしい年輩の女性が座っていました。しばらくして、ぼくの前の席にやはり日本人らしい女性が座りました。その人の顔を見たとき、驚愕しました。昔の彼女にそっくりだったからです。それだけではありませんでした。その人の連れとおぼしき男性がその隣の座席に腰掛けました。彼女とはもう10年以上も会っていません。そのときには、他人のそら似だと思いました。正確には、そうであることを願いました。

やがて機は出発しました。窓側席で嬉しいのは、離着陸時にあります。飛び立った直後に見える地上の風景です。

しばらくして、ぼくの隣の女性が何か話しかけてきました。ぼくは日本語で応答しました。すると、英語で話しかけられました。その人はフィリピン人だということでした。その人は通路側に腰かけていたので、トイレに行く際には、立ってもらわなければならないなと思っていました。

その後、ステュワーデス(アメリカ人)が機内食を配り始めました。ビーフとチキンがあり、どちらかを選択するようです。ぼくは鶏肉が食べられないので、ビーフにするつもりでした。ところがぼくの番になったとき、ビーフは残っていないので、チキンにしてくれと言われました。そこで、I can't eat chicken.と答えました。ステュワーデスは別の通路にいた男性の乗務員に、ビーフはないかと声をかけてくれ、おかげでビーフにありつけました。そのとき、前の座席にいた女性が振り返ってぼくのほうを見ました。そのときには、やはり同一人物だと思いました。彼女はぼくが鶏肉を食べられないことを知っているはずだからです。

そのとき、財布に残しておいた10ドル札で、ビールとワインを購入しました。酔っ払って寝てしまおうと思ったからです。しかし、眠れませんでした。結局、トイレに2回行った他、まる10時間、座席についていました。この間、前の座席からの会話が聞こえないようにイヤホンをつけっ放しにし、前の光景が目に入らないように、帽子を目深にかぶったままにしていました。とにかく、一刻も早く、成田に到着することを願っていました。

日本時間の午後5時半、成田に着くと、さすがにイヤホンをはずさざるを得ませんでしたが、そのとき、前の座席の会話が耳に入りました。そこでわかったのですが、その2人は日本人ではありませんでした。会話が日本語ではなかったからです。隣のフィリピン人女性もそうでしたが、その機には日本人以外の東洋人がたくさん載っていました。彼らは成田で別の国際線に乗り換えていました。日本人の乗客はごくわずかだったようです。

手荷物を受け取ったあと、入国審査があり、税関で申告しました。といっても、書籍だけでしたが。申告書に、「書籍 200ドル」とだけ記入して提出したら、あっさりと通してくれました。

京成スカイライナーに乗る前に、パンとコーヒーで食事しました。その場には、長い棒を持った警官が目を光らせていたのですが、東南アジア風の男性が不審者だと思われたのか、警官から身体検査されていました。

9日ぶりの我が家は特に変わってはいませんでした。ただ、愛猫のチビタ(生後4か月)は一回り大きくなった感じがしました。熱帯魚4匹も無事で、留守中に世話をしてくれた母に感謝です。鏡を見たら、ロッキーの山頂で紫外線を浴びたせいか、日焼けしており、髭が伸びていたので(剃らなかったから)、ワイルドな顔立ちになっていました。留守中にAbeBooksで注文していた洋古書が4冊届いていましたが、それについては後日書きます。

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