4日間続いたRaptor Research Foundation2008年度大会は昨日で終了しました。今日はField Tripsの日です。ぼくはBozeman付近のBridger Mountainsでのホークウォッチングを申し込んでいました。しかしながら、Glacier National Parkの真南に新しいタカの渡りルートが発見されたことで、予定変更となりました。リーダーはHawkWatch InternationalのSteve Hoffman氏です。
午前6時、会場となったホテルのロビーで集合しました。10人のパーティーでしたが、ぼくは5人のグループで1台の車で乗り合わせることになりました。リーダーのSteveの他、NoraとJanetの年輩の女性2人、運転手はJessieという若い女性でした。前日、ぼくに予定を教えてくれたのはNoraでした。車に乗り込んでシートベルトを締めると、まだ暗いうちにスタートしました。
その後まる3時間、ひたすら走り続けていました。そうしているうちに、少しずつ明るくなり始めました。街路樹の枝にミサゴの巣がありました。8:30ごろ、道路わきの店で休憩しました。ここでNoraからマフィン、リンゴ、バナナ、それにミネラルウォーターを受け取りました。Steveから、「きみのために作ったんだ」とものすごく大きなハンバーガーを渡されたときには感激しました。店ではコーヒーを1杯注文しました。Jessieと少し会話をしました。彼女は教育関係の仕事をしているということでした。その後、再びスタートし、路上にあったイヌの死骸をよけたり、道路わきにウシやウマや野生のオジロジカがいたりしました。近くをアカオノスリが飛んでいたのですが、Steveは「レッドテイルド・バザード」と、バザードの部分を強調して呼んでいました。ノスリ類はヨーロッパではBuzzardですが、アメリカでは単にHawkなのですが。
9時ごろ、山の麓の駐車場につきました。Jessieが双眼鏡と上着(すごくきつかった)を貸してくれました。別の車2台も加わり、総勢10名でした。あと、イヌ1頭でした。その後は1時間ほどかけて山頂までテクテク登りました。登山は学生時代以来でしたが、苦になりませんでした。ただ、他のメンバーの台詞に「グリズリー」という語が頻発したので、少し心配でした。イヌを連れて行ったのは、いざというとき、相手の注意をそらすためだったのでしょうか。登山中、ベリーの実が多数あり、つまんで口にしたりもしました。シロイワヤギの食事あとも散見できました。
山頂は尾根になっており、その一角に陣取ってホークウォッチングとなりました。まず、アシボソハイタカが出現しました。続いてクーパーハイタカ、ハヤブサ、ハイイロチュウヒ、アカオノスリ、アメリカチョウゲンボウが現れ、イヌワシまでいました。イヌワシは成鳥も若鳥もいましたが、成鳥はこのあたりになわばりを構えているようでした。あたりの地形は一望できましたが、針葉樹が所々に生えているだけで、山肌がむき出しになっており、ワシの目から見て獲物を探しやすいように感じました。アカオノスリは13年前にもカナダで見ましたが、Harlan's Hawkと呼ばれる尾の赤くない亜種でした。今回見たものは尾が真っ赤でした。ハクトウワシの若鳥もいました。コチョウゲンボウはサーヴィス精神旺盛(?)なことに、頭上わずか数mの所でキッキッキ…と鳴きながら何度も旋回し、近くを通りかかったアシボソハイタカを相手に空中戦を演じたりしていました。猛禽以外の鳥ではワタリガラスが多く、あとはアメリカムシクイ類などの小鳥がいました。ワタリガラスはイヌワシにモビングしたり、アカオノスリの若鳥を包囲したりしていました。ワタリガラスのほうが大きかったので、ノスリの若鳥はひやりとしたのだと思います。
正午には昼食をとりました。先ほど渡されたハンバーガーに喰らいつきましたが、一度に全部食べるのは無理でした。また、メンバーで雑談もしていました。15歳の少年からぼくの両親くらいの年代の人もいましたが、老若男女関係なく、猛禽好き同士で会話を楽しんでいました。ぼくもいろいろ話をしました。日本人相手、特に初対面の人にそういう話をしたりすると敬遠されることが多いのですが、ここではそんなことは関係ないようでした。その間、他の登山客とも出会いましたが、イヌを連れている人が多かったです。このあたりにはピューマやオオヤマネコもいると聞かされました。
午後4時ごろ、下山し始めました。その途中で、シマリスを見たり、シロイワヤギを何度も見たりしました。駐車場まで下りたとき、そこの木の梢にコマツグミがいました。
それから、3時間かけてミズーラに戻りました。その間、どんどん暗くなっていきました。路上にオジロジカがいたり、電線に止まっているアメリカワシミミズクを3度も見ました。ミズーラに着くと、ガソリン代として各自20ドルずつJessieに渡しました。そして、「来年、スコットランドで会いましょう」といって別れました(行けるかどうかわかりませんが)。
会場のホテルのフロントで宿への車を呼んでもらいました。そこで、Ettaに会いましたが、彼女は明日、イヌワシへの標識を見学するということでした。羨ましいと思いましたが、まだ機会はあると思って、宿へ戻りました。
明日は1日、フリーです。日本へ出すハガキを書いたあとは、またSleep, sleep...ということになりそうです。
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